がんの新たな治療法や薬剤の開発も進んでいます。

こんにちは。

何回かにわたってがんについてのことを調べています。

今回は、未承認薬、免疫療法についてです。

 

〇未承認薬

未承認薬を使用した治療は全額自己負担になります。

未承認薬とは、欧米等の海外では有効性や安全性が立証られ、使用が承認されている国もあるものの、日本では医療品医療機器等法によって承認されていない医薬品です。

 

未承認薬の治療について

現在の医療制度では、未承認薬を使用した治療は保険外診療自由診療)となります。

保険外診療による治療と保険診療による治療を同時に受ける混合診療は原則認められていないため、保険診療による治療費も全額自己負担となります。

 

費用の目安

未承認薬一か月分 肺がんへの効果が期待されるネシツムマブの場合約136万円。

※患者の身長・体重等によって異なる場合があります。

基本的には投薬が有効である間は投与を続けるため、一年を超えて投与する場合もあります。

 

〇免疫療法

第四の治療法として注目されている「免疫療法」

がんの三大治療法として、外科治療(手術)、化学療法(抗がん剤)、放射線治療がありますが、第四の治療法として「免疫療法」が注目されています。

 

免疫療法とは

私たちの体は、体内で発生しているがん細胞を「免疫」という仕組みにより異物として判別し、排除しています。免疫療法は、私たち体の免疫を強めることにより、がん細胞を排除する治療法であり、大きく二種類に分けられます。

 

①体内の免疫を強める(アクセルを強める)方法

例:CAR-T細胞療法

患者から採取した免疫細胞(T細胞)に遺伝子改変を加え、がん細胞表面の抗原を特異的に認識するキメラ抗原受容体(CAR)を発現させた上で、患者の体内に戻す治療法。免疫細胞のがんに対する攻撃力を高めるのが狙いです。

 

費用の目安

白血病への効果が期待されるキムリアの場合約4750万円。

※キムリアは2017年8月に米国で世界初のCAR-T細胞療法として承認され、一回の投与に5000万円近くの価格がつき、超高額薬剤として注目を集めました。日本でも2019年2月に製造・販売が了承され、早ければ2019年5月にも保険適用されるとの一部情報もありました。(2019年2月現在)

 

②体内免疫の活性化を持続する(ブレーキがかかるのを防ぐ)方法

例:免疫チェックポイント阻害薬

がん細胞は免疫の働きにブレーキをかけて、免疫細胞(T細胞)の攻撃を阻止することがあります。免疫チェックポイント阻害薬は、そのブレーキを外すことで、免疫細胞の働きを再び活発にしてがん細胞を攻撃できるようにする治療薬です。

 

ではまたです。