先進医療技術ってどんなものがあるの?

こんにちは。

 

「先進医療が付いた保険がでました」と販売しているが、先進医療の技術ってどんなものがあるの?

 

・多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術

適応症 白内障 

眼の中でレンズの役割をする水晶体が濁り、ものがかすんだり、二重に見えたり等、進行すれば視力が低下する病気です。

 

多焦点眼内レンズは、視力補正のために水晶体の代用として挿入されるレンズです。

従来の単焦点眼内レンズの焦点は遠方または近方の一つであるのに対して、多焦点眼内レンズは遠方及び近方の視力回復が可能になります。

 

単焦点 一か所に焦点が合うため近くがぼやける

多焦点 遠くだけでなく、近くも見やすくなる

 

・歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法

適応症 歯周炎による重度垂直性骨欠損

歯の土台となる歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)の炎症により、歯槽骨が欠損する病気です。

 

歯周外科手術の際に、歯周組織再生誘導材料を歯槽骨欠損部に塗布するという方法です。従来は、失われた歯や歯周組織を再生させることは困難でしたが、この治療により、手術時の負担をより軽減しつつ、骨などの歯周組織の再生が期待できます。

 

・高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術

適応症 子宮腺筋症 

本来は子宮の内側を覆っている組織(子宮内膜)が子宮の筋肉の中にもでき、痛みを伴う病気です。

 

従来の治療は子宮全摘出でしたが、痛み等症状の軽減と子宮温存を目的として高音波切除器を用いて子宮腺筋症の病変部分だけを切除する治療です。

 

・粒子線治療

適応症 がん

先進医療の中でも粒子線治療「痛くないがん治療」として注目されています。粒子線治療とは、放射線である粒子線(重粒子線・陽子線)を照射して、がん細胞を死滅させる方法です。

 

特長 X線ではリスクが高い部位の腫瘍でも適応可能

   高齢者の方でも治療可能

   早期の場合は根治しやすい

   痛みを伴わない体を切らずに治せる

   短い期間で治療でき外来治療も可能

   社会復帰までの期間が短い

 

・保険(外)診療の治療費について

先進医療の場合、診察・検査費用等の自己負担割合は1から3割ですが、先進医療に係る費用は全額自己負担になります。また、未承認薬等の「保険外診療(自由診療)」と「保険診療」を同時に受ける「混合診療」は、原則認められていない為、保険診療による治療費も全額自己負担になります。

 

病気になって一番つらい事は「痛み」です。「痛み」さえ取り除いてくれればいいのです。

 

ではまたです。