自動車による賠償のリスク
おはようございます。
自動車、自転車による賠償のリスク、日常のリスクを調べてみました。
自動車事故による相手方への賠償額は、高額となる場合があります。
・人身事故 認定総損害額 5億2854万円 男性41歳眼科開業医 死亡
・人身事故 認定総損害額 4億5381万円 男性31歳公務員 後遺障害
・物損事故 認定総損害額 1億3580万円 店舗(パチンコ店)
・物損事故 認定総損害額 1億2036万円 電車、線路、家屋
「歩行中」に交通事故で亡くなる方が多いです。
・状態別死者数の割合
歩行中34.9%、自動車乗車中35.4%、自動二輪車・原付乗車中17.7%、自転車乗車中11.6%
・歩行者死亡事故における歩行者の行動
また、歩行者死亡事故のうち、約44.3%が「横断歩道外を横断中」の事故によるものです。
横断歩道外を横断中44.3%、横断歩道を横断中22.8%、その他32.8%
※横断歩道外を横断中の事故は、歩行者に過失が発生する場合があります。
自動車を所有する世帯が多い中、夜間・休日の事故が多くなっています。
・2人以上世帯における自動車普及率
2台30.2%、1台44.0%、3台以上10.6%、0台15.2%
※2人以上世帯の約4割が2台以上の自動車を所有しています。
・事故の時間帯発生割合
夜間、休日66.5% 平日9から17時33.5%
※自動車事故の多くは夜間、休日に発生しています。
車両損害のリスク
約16台に1台の割合で、車両保険を使用しています。
・盗難場所
契約駐車場(屋外)34.2%、自宅(屋外)39.6%、勤務先駐車場6.5%、自宅(屋内)5.4%その他12.6%
日常生活にひそむ賠償のリスク
賠償事例
(事例1)判決認容額 9521万円
男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の障害を負い、意識が戻らない状態となった。
(神戸地方裁判所、2013年7月14日判決)
(事例2)判決認容額 1285万円
40代の男性会社員がランニング中、前方から飛び出してきたミニチュアダックスフントを避けようとして転倒。右手首を骨折し後遺症が残った。
(大阪地方裁判所、2018年3月23日判決)
※判決認容額とは、上記裁判における判決文で加害者が支払を命じられた金額です。(金額は概算額)上記判決後の上訴等により、加害者が実際に支払う金額とは異なる可能性があります。
自転車の重大事故が増えていることから、自転車保険の加入義務化が進んでいます。
“被害者保護”と加害者の経済的負担軽減のため高額賠償に備える保険加入を義務化、または努力義務とする自治体が増えています。